教室だより
自分が納得できる演奏を。
ようやく秋の気配ですね。
最近読んだ心理学の本の中に、こんなことが書いてあったから一部をご紹介します。
ピアノを弾くことにも通じる話だと思ったので。
それは
自分の喜びが「自分基準」 「他者基準」のどちらか?
ということ。
つまり、自分のやっていることがうまくいっているかどうかを判断する時(簡単に言うと「自分の喜び」について)、
自分の中の確信で判断するのが前者。
他人からの賞賛や承認を必要とするのが後者。
ピアノでいうと、
「自分基準」
・ピアノを弾くのが心から好き・自分の意思で習っている・誰が何と言おうと自分の演奏が好き(自信を持っている)、など。
「他者基準」
・お家の方の意向に沿って習っている・評価を得るための演奏(コンクールなど)・褒められないと不安になる、など。(コンクールを否定しているわけではないよ。ただ、音楽の本来のあり方とは真逆だと思うけど。)
うちでレッスンを受けている子は、ほぼ「自分基準」の子だと思っていますが、日頃から取り組みを見ていて、色々な面でブレないというか、肝が据わっているというか、マイペースというか、何かそんなゆるぎないものを感じることが多いです。
ピアノというものは、他からの評価ではなく、自分が納得する演奏ができてこそ、楽しいし嬉しいし、気分が良いもの^^
ピアノに限らず芸術全般そうでしょう。
自分の思い描いた音色で弾けた時なんて最高♪
自分の思い通りの表現ができたら嬉しい♡
↑
で、何が言いたいかというと、当教室のめざすところが、ここなのですね^^
この本の言葉を借りていえば、「自分基準でピアノを弾けること。」
なんて素敵でしあわせなことではないでしょうか。
もちろん、基本は身につけたうえで、です。
楽譜に書いてあることないこと含め、ピアノを演奏する時の決まりごとは繰り返し丁寧に伝えますが、表現やどの程度の完成度で良しとするか、というのは、しっかり会話して最終的に本人が納得するようにしています。
そうじゃなかったら、ピアノを弾く意味がないもんね。(少なくとも私は)
自己表現だからね。
「他者基準」じゃ、弾いてても心から楽しくないでしょ(笑)
そうそう、自分の思い通りの演奏ができているかをしっかり聴き分ける「耳」は絶対必要だからね。
自分の出した音を良く聴くことは、一番大事なこと。
型にはまるように仕上げてゆくことも意味のあることだし素敵なんだけど、
少しくらいはみ出てても、自分が感じている美しさをそのまま表現できることも尊いなー、と思います。
今日はこのへんで。